~麗side~










【もう、時間がないわ。
 一刻も早く、目覚めなさい。
 貴方の目覚めを待っている人がいるのよ。】








…………?
貴方は、誰……?









【私は、風の精霊ティアと申します。
 少々手荒な方法になってしまった事をお許しください。
 ですが、もう一刻の猶予もありません。】








どうして、私は、目覚めなきゃいけないの?
私は、ごく普通の人間なのに。









【いいえ、そんな事はありません。
 貴方は、選ばれし者。
 そして、私は、貴方に仕える者。】





貴方が、私に仕える……?
一体、どういう事なの……?