消えた!?


有り得ない現象を目の当たりにして、涙も引っ込んでしまった。


呆然とフードの子が居た場所を見ていると、横からため息が聞こえた。


「取りあえず顔を洗え」


と相変わらず不機嫌そうな顔で、洗面所らしきところを指さす。


「服はそれだ。準備が出来たら出てに来い」


とスタスタと部屋から出て行った。