Bitter&Sweet




3杯目のカルアミルクが届くと



「ま、結局、彼女は親友とよりを戻してしまったけど」



雅哉さんが笑顔で その事を言ったから



「辛くないんですか?
略奪愛とは言え結婚したのに
結局、元彼のとこ行っちゃたんれしょ?」



雅哉さんはうなずきながら



「つらかった。
でも意味はあった」


「え?」



「短い結婚生活だったけど
オレは彼女を愛してたし
何より、楽が

彼女が楽を生んでくれたから

オレは結婚して良かったなぁって言えますよ」



楽くん


雅哉さんの宝物だもんね……



「ゆっくりオレの事を考えてくれませんか?」



「……でも」



「オレ、夢を見ちゃったんです」


夢?


私が不思議そうな表情したから


雅哉さんは笑って


「夜 見る夢じゃなくて
願いですよ

あなたが楽の母親になってくれる
そんな夢をもう見ちゃったんで

もう少し粘らせてください」




思ったより押しが強いし


何より私はもう頭がふわふわ通り越して

ぐらぐらして来て


それからの事は思い出せない