君がいたから





それからだんだんと
エスカレートし、自分が
自分じゃなかった。



今までは、一本だった傷痕がたくさん増えていき、
常にカッターを左腕に
つきつけていた。
そして、部屋には自分を傷つけるものがたくさんあった。


カミソリ、カッター
ハサミ。


どれも全て使っていた。



無意識で暴れ狂ったあとの現実は驚くものだった。




暴れ狂った跡を残す部屋。

血がついているカッター。

血だらけの自分の左腕。


あざだらけの体。



正直自分が恐かった。


すごく助けてほしかった。


そんな時、君に出会ったんだ。