お気に入りの場所で

しばらく2人でコーヒー飲みながら、海を眺めていた…


『やっぱり、ええなぁ…』

晋弥さんがポツリと呟いた

「何が…いいの?」


『うん?…あぁ、こうやって…ただ海見てるだけで、ええなぁって』

「…」

『何も考えんと…ただ見てるだけで…悩みあっても、ちっぽけに感じるしな』


「ですね…」

何て言ったと思ったら、急に立ち上がって…

『雅ちゃん、ちょっと、歩かへん?』

何て、言われ…

「はい」

私も立ち上がった