私の言葉を聞いて、伶さんはにこにこしながらお礼を言うと、おもむろに立ち上がった。 「片付けは俺がするね。」 「っえ? や、そんな、平気…」 伶さんの言葉に驚いて、慌てて立ち上がった。 …お客さんに、食器洗いはさせられないでしょ、普通に。 そんな私の内心におかまいなしで、伶さんは私を真剣な顔付きで見てきた。 「いや、夕飯ご馳走になったし。俺が洗う。キッチン借りてもいい?」 「…でも、「いいの。俺がしたいの。」