電波ヒーロー



そんなことを考えつつ、冷蔵庫から野菜を取り出して切り始める。

…一応、これでも料理に関係のある仕事をしてるわけだし、いいものを作らないと。


トントン、と軽快な音と共に、テレビの音が耳に届く。




「…がんばらないと。」


鼻歌交じりに包丁を使いながら、レシピを見たり、時々ちらりとリビングの方を見たり。

喜んでくれると良いな、と思いながら料理を着々と完成させていった。