電波ヒーロー



そういえば、男の人を家にあげるなんて初めてだ。

大学時代は実家に住んでいたし、卒業して一人暮しになってからは、彼氏が出来たこともないし。


…なんて考えたら、せっかく意識してなかったのに、意識してきてしまった。

あぁ、バカだ私。




「せまくてごめん…」

「や、広さは俺の家と変わらないでしょ」

「あ、そっか。」

「…由佳ちゃん寝ぼけてる?」

「寝ぼけてません。」


くすくす、と笑う伶さんに、ちょっとむっとした声で返すと、更に笑われてしまった。