「ん。…じゃ、私眠いから。」 「あ、ばいばい」 スタスタと私の傍から離れて戻っていく茉莉を見送り、再び料理本とにらめっこをはじめた。 …というか、こんなに一生懸命料理について考えるのって、学生時代彼氏がいた頃以来だな…。 人に食べてもらうときは、やっぱり一生懸命考えるもの、だよね。 料理するのも、メニュー考えるのも、好きだから苦にはならないけれど。 仕事でもあるし。