そうだ。私の家の横以外、空いてないはず。 ということは、この新しい入居者と、私は絶対顔をあわすことになるわけ、か。 「…おとなり、ねぇ…」 空き部屋だったはずの、私の横の部屋、701号室の方を見ながら、ため息が出た。 …とりあえず変な人でありませんようにって、祈っておこう。 空に向かって手を合わせていると、ピーッと洗濯機が洗濯終了の音で私を呼んだので、急いで洗濯機の元へ行って、洗濯し終わった衣類を取り出して、ベランダに干し始めた。