「…じゃあ、あの、敬語やめませんか? 多分、秋月さんの方が年上ですし…」 握手した直後、思いきって言ってみた。 …敬語を使われることになれてない私は、さっきから違和感があって、気になって気になって仕方がなかったのだ。 「…じゃあ、十波さんも使わなくていいですよ。年とか、全然気にしなくて良いですし。上司じゃないですから。」 「あ、はぁ…」 「改めて、自己紹介。俺は秋月伶(アキヅキ レイ)、今年24歳。」 「あ、十波由佳、今年23歳になります。」