年齢はそんなに離れてないはずなのに、秋月さんがすごく大人に見えた。 …あの挙動不審な秋月さんと、同一人物とは思えない、んだけど。 「あ、ニット帽のせいかな?」 「何がですか?」 「! あ、いやっ…、何でもないです!」 独り言に返事があって、我に返る。 …そうだ、ここは私の家じゃなかった。 「砂糖入れますか?」