奥さんにお礼を言って、703号室を後にして、自分の家に戻って野菜がいたまないように冷蔵庫に入れた。 「…これだけあればしばらく買い物は必要無いかも…」 もらった野菜を冷蔵庫におさめながら、ぶつぶつと独り言。 …うん、お金が浮いたら貯金しよう。 野菜をしまい終えて、冷蔵庫の扉をばたん、と閉じる。 「…いるかなぁ、秋月さん…」