嫌われたくないくせに、可愛い態度のひとつも取れない私は、なんて可愛くない女なんだろう。 なんて、そんなことを考えてまた自己嫌悪。 「由佳、紅茶でいい?」 「あ、それくらい私が「俺持ってきたから、勝手にやるよ」 「…じゃあ、お願いします。」 「素直でよろしい。」 ぼーっとしていた私に、キッチンから伶の声が聞こえて、慌てて返事をした。