電波ヒーロー



「…週刊誌、見た?」

「うん」

「あれ由佳だったでしょ」

「うん」

「…嫌な思い、したよね。ごめん」


そう言うと伶は少し私を離し、私の瞳をしっかりと見つめた。




「…、私は大丈夫。嫌な思いしたのは伶でしょ?」

「俺は言われるの慣れてるから。…無理しないで、俺に何でも言って?」

「…大丈夫だよ、ありがと」