「違うからな!!!」

「…居たんだ……」

「俺は由佳と熱愛中なの!」

「あーうん、わかったから……」


家に帰ってきてドアを開けると、そこには伶が居て、私に口をはさむ間も与えないような勢いでそう言ってきた。

『由佳と熱愛中なの』と言った伶の言葉に恥ずかしくなって、伶から目線をそらして靴を脱いだ。


伶は私の態度が冷たいと感じたのか、私にべったりとくっついてずっと『由佳?由佳?』とずっと呼びかけてくる。