…意地悪な、笑い方。

こんな笑い方を、あの『秋月伶』がするなんてファンの子達は知らないんだろうな。

そう思うと、少し優越感に浸れた。


…別に、優越感に浸りたいわけじゃないけど。

ただ、『私しか知らない伶』がいることが嬉しいだけ。




私は、そんな小さいことのように思えることで、自分が伶の彼女である実感を得ていた。

…こんな自分が嫌だ。




「…ごめんね？」

「…え？」