秋月さんの落とした荷物を拾って秋月さんに手渡し、最後のひとつを拾おうとしたときに、秋月さんと手が重なった。 …ついでに声も。 「…あ、すみません。」 「あ、いえ、」 一瞬の間の後、すっと秋月さんが手をよけた。 …なんか、ドラマみたいな、展開だったな。 触れた手に思わずドキドキしてしまい、秋月さんを少し意識してしまって、そのあと家に着くまで1度も顔を見ることは出来なかった。