「何がって、…まさかとは思うけど、泊まる気じゃないよね?」 「そのまさかだったらどうするの?」 その言葉と同時に、伶が意地悪を思い付いたいたずらっ子みたいな顔をした。 …伶の言葉を頭が理解できない。 たしか、出かけるときは何も言ってなかったし、そもそも、私が別のところに行きたいって言ってたらどうするつもりだったんだろう。 そんなことが頭をよぎったけど、今はそれよりも確認したいことがある。 …泊まりってことはつまり、さ。