私の言葉を聞いて、伶さんは目を見開いた。 信じられない、とでも言いたげな顔。 …だって、伶、って呼ばれて。ラン、なんて言っちゃって。 すごく仲が良さそうだった。 …私なんか入れないような雰囲気だった。 「…蘭は彼女じゃないけど?」 少しの間の後、伶さんはハッキリそう言った。 …って、え? 「…彼女じゃなければなんなんですか」 「…なんか、すごくマヌケなオチだけど、姉貴。」 「…そんな嘘通用すると思ってるんですか?」