駅に向かいながら、秋月さんの表情を思い浮かべて、やっぱりよくわからないと思った。 目深のニット帽、服は今日も黒。 サングラスの代わりに、黒縁のメガネ。 …深く考えるのはやめよう。 「…あ、次の電車まであと3分じゃん。」 とりあえず今は、秋月さんよりも、仕事だ。 腕時計を確認して、駅までの道のりを早歩きで歩いて行った。