「…ごめん、痛かったよね?怖かったよね?…最低な奴で、ごめん。」 おろおろした様子で私を見てくる伶さんに、首を横に振って応えた。 伶さんは私の様子を見てほっとしたらしく、安堵のため息をついていた。 いつも大人な伶さんがここまで取り乱しているのを見るのは初めてで、伶さんにまた少し近付けた気がして内心嬉しかった。 …もちろん、先程の行為は恐怖を感じずにはいられなかったけれど。