電波ヒーロー



「本気で好きな子には、どうしてこんなことでしか気を引けないんだろうね」

「っ…」


そう言って私の上から避けて私の体を起した後、伶さんはぐいっと自分の目元を擦った。




伶さんを見つめながら、私はその言葉に答えることが出来なかった。