電波ヒーロー



…本気だ、と瞬間的にわかった。

私は、これからされることを想像し、一気に血の気が引いた。




「!? ちょ、っや、やだ、離しっ…!」


再び伶さんに抱きしめられて、暴れて抵抗してみたものの、抵抗は意味をなさなかった。

直後伶さんに押し倒されて、もうだめだ、と思って目をぎゅっとつぶったとき、


ぽたり、と頬に何かが落ちた。




「…こんなことがしたいわけじゃないのに…」

「……?」