そんなことを考えているとあっという間に7階に到着した。 ふと見ると、見たことがない綺麗な女の人が立っていた。 けれど私の視線はその女の人よりも…その後ろに、集中してしまった。 「じゃ、伶またね。」 「あぁ、……」 私とすれ違いでエレベーターに乗りこんだ女の人を見ることは出来ず、まして伶さんを見る勇気もなく、私は俯きながら自分の部屋へと向かおうとした。