電波ヒーロー



「…そんなことないけど、なんで?」

「なんかテンション低かったから」

「…朝だもん、いつものことじゃない」

「そうだけど……」


茉莉はまだ何か言いたそうな雰囲気だったけれど、時間が来たので戻っていった。

…ていうか、伶さんを嫌いになれたら苦労しないよ。


ただ、改めて距離を感じただけ。

芸能人って遠いなって、思っていただけ。


…ただ、それだけだ。