「なぁにー、気になる芸能人でも出来たの?」 「そういうわけじゃ…」 「ふぅん?」 ニヤニヤと笑う茉莉にこれ以上詮索されないように、見ていた雑誌を閉じた。 「別に隠すことじゃないじゃない。それ、ドラマ特集でしょ?今回いいドラマ多いしね。私もその雑誌買ったー。」 「…まぁ、そうだけど、」 「中でもさぁ、秋月伶が主演のやつ!あれはいいよ!」 「…そうだね、」 「…ん? もしかして由佳、秋月伶嫌い?」