イケメン霊感転校生とナツの恋

「……これ」


ブルーは何かを
ァタシの手のひらに置いた。


「あの時の?」


ブルーは頷いた。


それは、
あの龍の封印の岩を
動かそうとした時、
落としたネイルチップだった。


――こんなの持っててくれたンだ


ァタシはなんだかそれだけで
この夏の出来事が報われた気がした。