イケメン霊感転校生とナツの恋

「あの奥に青白い龍がいたんだ」


――あの時、ブルーと同じ龍を見たンだ!


ァタシは幻だと思っていたのに、
ブルーと同じモノを見ていたのだと
わかると嬉しかった。


――でも……


今となっては、
あの瞬間が夢のようだった。


「オレは龍の力を
 もらったのかも知れないけど、
 龍は自分じゃ何もできなかったんだ」


ブルーはそう言ってァタシのほうを見た。


――それってブルーとァタシが力を合わせられたってコト?


ァタシは
なんとなくブルーが
そう言いたいンじゃないのかって思って、
ちょっと笑顔になる。