ァタシは汗だくになりながら、
やっと祠の場所まで辿り着く。


カミナリで倒れた木のあたりは、
もう草に覆われて、
木の肌が焦げているのがわかる
程度になってる。


2つに割れた石は、
片方が誰かにずらされていて、
その下が洞穴のようになってた。


――センパイは、ここに入ったのかな?

でもそこは深そうで、
一度降りたら自力では
登れそうもなかった。


ァタシは暗闇を見ると弱気になって、
かけるアテもなくケータイを取り出してた。