駅向こうの山は、
あの日と違って日差しが強い。


――何で、こんなとこにいるんだろう


ァタシは歩きながら、
何でブルーを探してここまで来たのか、
自分に問いかける。


そして、ブルーが初めて名前を
呼んでくれた時のことを思い出した。


あの時、ブルーはァタシを必要として、
あの黒い瞳は、ァタシを映してた。


――やっぱ、行かなきゃ


ァタシは、ブルーが待っていて
くれるような気がしてきた。