「はっ?
 それってァタシのこと???」


ァタシは驚いたが、
エリは面白がって笑ってる。


しかし、ァタシは、
昨日から引きずってる
嫌な予感がまた大きくなってた。


「ァタシ、センパイのこと探してくる!」


「えっ、ちょっと、
 授業はじまっちゃうョ」


ァタシはエリに腕を掴まれたが、
その目を《ジッ》と見た。


「きっと駅向こうの龍の祠(ホコラ)だョ。
 もしァタシが午後まで戻んなかったら、
 センセイたちに話して……」


エリはァタシの気迫におされるように、
うなずいた。