瞬く間に先生の顔が近付いて来たかと思うと、唇が重なり合う。 ちょっと…… 手で取るんじゃないの!? 先生は唇で器用に花びらを挟むと、そっと私から唇を離す。 「せ…先生、そんな風に取らなくても……。手でいいと思うんですけど……。」 「俺の手…今塞がってるからさ。」 確かに片方は私の手を掴んでるから塞がってるけど、もう片方の手は違うじゃん! 耳元の近くに手をついているだけなんだから、使うことが出来るでしょ!? もう……。