「夜ですけど、結構来てるんですね。」 先生から離れた私は辺りを見回す。 これだけいると、同じ高校の生徒の一人や二人はいそう…。 「幸歩。」 先生の呼ぶ声に振り返ると、頭の上から何かが覆い被せられる。 ん!?何? 慌てて被せられたものを手でとってみた。 「これ…帽子…?」 淡いクリーム色のチューリップハット。 でも、なんで…?