「先生っ!いきなりドア開けないで下さいよ!」


あたふたしながら話す私。

「幸歩が窓のところに手をかけてるなんて思わなかったんだよ。でも、嬉しいなあ。俺のところに飛び込んできてくれるなんて。」



違うってば!!



絶対にこうなること予測してドアを開けたでしょ!?


温かい先生の胸の中で、ドキドキだけは、どんどんと増していく。



「桜見に行く?それとも、もう少しこうしてる?」



「桜見に行きます!」



だって、そもそも桜を見に来たんだし…。



このままこうしていたら、心臓がいくつあっても足りなくなりそうだから…。