私の心臓の音… 先生の吐息… その音が混じりあう。 「……そろそろ1分?」 耳元に囁きかけるように先生が聞く。 「……たぶん…。」 っていうか、私に聞かれても分からないんですけど…。 「そうだな。だいたい1分経ったな…。」 先生は少し残念そうな声を出しながら、ゆっくりと手を離す。