ここで、いきなりキスしちゃうの!? 本当に誰か入ってきたりしたらどうするんですか!! さっきの女子生徒みたいに律儀にノックしてから入って来る人ばかりとは限らないんですよ? 先生は唇を離すと、吐息がかかるくらいの距離で私を見つめる。 「相変わらず、和丘らしい答え方だな。でもそういう、ちょっと素直じゃないところが好きだけどさ。」 先生は微笑むと、私の手を握り一緒に立ち上がった。 「じゃあ今週の土曜日の夜にマンションの駐車場で待ってる。」 そう私の耳元で囁いた。