“チュッ”



少しすると、先生が私の唇にキスをする。



「目を開けていいよ。」



キスの合図で私は、そーっと目を開けると…








「…これって鍵?」



私の目の前で銀色の鍵が揺れる。



「どこの鍵か分かる?」



先生はニッと笑いながら鍵を手で左右に振る。



この鍵…どこかで見たような形…。



あっ!そっか…!!



「分かります。その鍵は…」




「俺の家の鍵。」



先生は私の手のひらに鍵を静かに置いた。