なんで、そこで先生の名前が出てくるの…? 私は並木君の方を振り返る。 なんか、並木君… さっきまでと雰囲気が違うような気が… 「前に俺たち、放課後に教室前の廊下で偶然会った時があったよね?」 並木君は私の方に少しずつ近付いて来る。 「…うん。あったけど……それがどうかしたの…?」 後退りをしながら並木君に聞くけど、黙って私の方にやってくる。 “ドン…” うそっ……後ろ…、体育館の壁じゃん。 並木君は、私の前まで来ると、壁に両手をついて私を閉じ込めた。