先生にキス〈3〉


どうしたらいいんだろう…?


このまま二人でここにいても、間がもたないし…。



「並木君、本当にごめんね…。私…先に行くね……。」


言葉を詰まらせながら、私は重い足取りで帰ろうとすると…




「好きな人って…誰?」



並木君の声に私は立ち止まる。



「誰って言われても…」



まさか“綾月先生”とは言えないし…。



「秘密…です。」



そう言って、また歩きだそうとする私…。



だけど……






「もしかして、綾月先生なんじゃない?」