先生にキス〈3〉

昼間、クラスの女の子たちが言っていた言葉が頭に浮かぶ。



まさかね……。



私は紙を手に、教室を出た。


どうしよう…。紙を渡されておきながら、無視するってのも性に合わないんだよね…。



何の話なのか、今の段階じゃ分からないわけだし…。


まさか、深刻な悩みを抱えてるとか…!?


う〜ん……



私は腕組みをして考えながら、体育館の前まで来てしまっていた。



体育館裏だっけ……?



裏の方へ行くと、並木君が倉庫の前で壁にもたれながら立っていた。