「先生…?あの…どうして…?」



私は、目を先生から背ける。



「何となく、お前の顔…見ていたい気分だから。」


先生は私の肩に回している手とは反対側の手で、私の顎を持つと、クイッと自分の方に顔を向かせた。



心拍数が急上昇してる…。


先生の瞳は、しっかりと私の瞳を捉えていて、逸らしたくても逸らせない。



真剣な眼差しに私は息をすることさえ忘れてしまいそうになる。



瞳の奥まで吸い込まれていきそう…。







「こうして、ずっとお前の傍にいれたらいいのにな。」



しばらく見つめ合った後、先生は、そう言うと優しい笑顔を見せながら私にキスをした。