「和丘さんは?」


「私…部活やってないんだ。しいて言えば帰宅部かな。」



「そっか。入ってないんだ…。あ!良かったら、時間ある時に陸上部見に来てよ。結構、和気あいあいとやってるからさ。」



「あ…でも、私…部活に入るつもりは……」



「勧誘してるわけじゃないんだ。ただ見に来て欲しいだけ。それじゃあまたね。」



並木君はタオルを片手に手を振ると、走っていってしまった。



陸上部を見に来て欲しいって……



なんで私に?






「並木、和丘のこと好きなんじゃねぇの?」