「鈴佳ちゃん大丈夫かっ?」
そこには傷が痛そうにする鈴佳ちゃんがいた。
「…翼くん。大丈夫だよ。ありがとね。」
そう言って鈴佳ちゃんは作り笑いを俺に見せた。
「あ!花!委員会は?」
「あ!忘れてた…ごめん。鈴佳また明日ね。翼くんだっけ?鈴佳のことあとは宜しくっ!」
「了解っ。」
永井花ちゃんは急いで委員会に向かった。
「鈴佳ちゃん。あんま無理すんなよ。あと…俺の前では強がらなくて大丈夫だからな。俺でいいなら、泣きたいときは俺のとこにおいで?辛いときは俺が側にいてあげる。」
「翼くん、あんまり優しくしないでよ。翼くんのこと好きになっちゃうじゃん……」
「鈴佳ちゃん…」
鈴佳ちゃんは俺の胸で思いっきり泣いた。
俺は背中を優しく叩いてあげた。

