*俺の最初で最後の恋*


「鈴佳ちゃんどーした?」

花ちゃんに支えられ、鈴佳ちゃんは立ち上がった。

「何でもない。翼くん鈴佳を迎えに来てくれたんだっけ?悪いけど先に帰ってくれる?ごめんね。」

そう言って教室を出て行った。

俺は眼鏡をかけた大人しそうな子に何があったのか聞いた。

「あいつら…」

その子はそれだけ言って帰った。

あいつら?…分かった。朝のあいつらか。馬鹿な俺でもすぐに分かった。

教室を見渡す。

朝の女達は何もなかったように楽しくお喋りしてやがる。

近づいて行くと…

「ていうかさー!俊太くんまじかっこいいよね。」

「うん!彼氏にしたい人No.1だからね。」

「もうまじで好きっ。」

「私はあんたより、もっと好き。」

「私なんて愛してるからー。」

なんだよこいつら。キモい(笑)