公園に着くとベンチに座った。

「お母さん!元気にしてる?鈴佳は元気だよ。でも最近ね、悩み多くてさ…あんまり学校楽しくない。みんなの前は明るくしてるけど…本当は辛いの。」


そう言った鈴佳の目から涙がこぼれた。

「お母さん…強くなるって言ったのにごめんね。ごめんね…」

俺は鈴佳の涙を手で優しく拭いた。

「何があった?俺に話せよ。1人で抱えたら辛いだろ…もっと俺のこと頼れよ。鈴佳の辛い顔見ると俺まで辛くなる。」


「…ごめん。」

それから五分くらい無言が続いた。

「俊太ごめんね。もう大丈夫!よし、もう暗くなってきたし帰ろ。」


俺は鈴佳が頼ってくれることを待ってた。だけど鈴佳は俺を頼らなかった。

何でだよ…