「ごめんね」 「えっ…?」 突然謝るやっちゃん。 「先輩の為と良かれと思ってやったことだったんだけど逆効果だった」 「……………」 やっちゃん… 手が冷たい。 何時から待ってたの? あたしは冷え切った手を包み込むように握った。 「…本当は俺も会いたかったんだよ。クリスマスだし」 「…うん……」 「今日だけじゃない。 毎日だって会いたいし一緒に登下校したいし、デートだって沢山したい」 やっちゃんも思っててくれた? 「深雪先輩が好きだから」 あたしのこと少しでも想って考えてくれてた? .