走ろうとした俺を止めて
担任は言った。
「今、一人で行くと危ないわ。
車出すから。
乗りなさい。」
そして俺は
「ありがとうござました」
とだけ言って
担任の車を後にした。
息を切らして
“特別治療室”に行ったときには
兄と姉は既にそこに居た。
琴音は
青白い顔をしてた
「おい!
琴音!
一緒に笑うんだろ?
まだ、戦うんだろ?
治ってねぇよ?
まだだ!!
はえぇよ
今からだろ?
起きろよ!
なあ、起きろ!!!
友達と遊ぶんだろ?!
二人で“また空見ような”
っていったよな?!
おい!!!
琴音!!!」
俺は叫んだ
ただただ叫んだ
ピッピッピッと心臓の鼓動を伝える機械を
気にしながら。

