俺は 琴音の涙に見とれてて そのまま しばらく 沈黙が続いた 先に口を開いたのは 琴音で 「私の話、聞く?」 とだけ言って 窓のほうに顔を向けた。 そこには明るすぎず、暗すぎず ホンノリした オレンジ色の夕日が輝いてた。 「話せるか?」 俺のこの言葉をはじめに 琴音の過去が 一言一言重みのかかった声とともに 明らかになっていった。