Another:ただキミと一緒にいたかった


“それ”は



琴音の頬に流れた。




ポタリと
琴音の手に落ちたかと思うと

琴音は口を開いた。




「私は・・・っ

私は、美咲と一緒に居れるだけで幸せだった。
それ以上何も望んでいない。

美咲に話して
美咲は幸せになれるの?
私は、美咲が幸せに
一緒に笑ってくれればそれでいいのに。

どうして
どうしてそんなこと言うの・・・?


あなたを信じていたから
ここまで生きれたのに

これからも美咲をずっと”好き”だから

私は生きれるの。



“美咲は私の光なの。”」







琴音は

静かに涙をこぼした


静かな


ただポタリポタリと零れ落ちる音だけが響いてた。




光なの

といわれたときに

俺はすべてが
ふっきれた。





──これでよかったんだよ

今までの俺で

十分琴音の“力”になれてたんだよ。


どうして気づかなかったんだよ

ごめんな



ありがとうな